今日の香りの1ページ【ホーウッド】~Today’s Essence~
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1カ月1日1つの香り(精油)をご紹介。
今回は【ホーウッド】です。
この記事は
stand.fm にて配信中の内容を文字におこしたものです。
音声でもぜひお楽しみください。
∗*∗*∗ ホーウッド ∗*∗*∗
【ホーウッド】の精油(エッセンシャルオイル)
クスノキ科 / 木部 / 水蒸気蒸留法で抽出
〈主な産地〉中国
ローズウッドという精油があるんですが、その輸出状況が難しいということで
内容成分が非常によく似ているこのホーウッドが代わりとして注目されています。
実はこのホーウッドですが、学名が以前紹介した"ラヴィンツァラ"という精油と同じなんです。
育った場所(産地)が違うため、成分がだいぶ異なります。
ですので学名の最後に、ラヴィンツァラには含まれる成分から『シネオール』という言葉が付き
こちらは『リナロール』と付け区別をしています。
〈香りの印象〉
甘く優しいウッディな香りです。ホッとする、いわゆる"いい香り"がします。
〈主な成分〉
モノテルペンアルコール類
他の精油に比べて分析を重ねてきた歴が浅いため、今後変わってくる可能性もあるという状況ですが
ひとまず現段階での情報です。
モノテルペンアルコール類が約90%以上を占めています。
幅広い抗感染(抗菌・抗ウイルス・抗真菌作用)、免疫調整作用、神経強壮作用などがあります。
モノテルペンアルコール類のほとんどが、リナロールという成分です。
鎮静作用、抗不安作用、血圧降下作用などがあります。
このリナロールという成分のみの香りを嗅いだことがあるんですが、成分の香りが
そのままのホーウッドの香りというような印象です。
このように、感染症対策にはもちろん、ココロのバランスにも用いられるホーウッドは
やわらかなその香りや優しい作用により、使う人を選びません。
そして、日常的なお肌のお手入れなどにも役立つ精油です。
<参考文献>
川口三枝子 / すぐ使える アロマの化学 / BABジャパン / 2020年