今日の香りの1ページ【マンダリン】~Today’s Essence~
1カ月1日1つの香り(精油)をご紹介。
今回は【マンダリン】です。
この記事は
stand.fm にて配信中の内容を文字におこしたものです。
音声でもぜひお楽しみください。
∗*∗*∗ マンダリン ∗*∗*∗
【マンダリン】の精油(エッセンシャルオイル)
ミカン科 / 果皮 / 圧搾法(圧縮して搾る方法)で抽出
〈主な産地〉イタリア・ブラジル など
温州みかんの仲間です。漢方で使われている陳皮は、その温州みかんの皮を乾燥させたものですが
主に消化不良や風邪の引き始めに用いられます。
精油は作用がとても穏やかで、年齢を問わずお使いいただけます。
〈香りの印象〉
甘酸っぱい柑橘系ですが、どこか温かさを感じる"みかん"というようなそんな香りです。
〈主な成分〉
モノテルペン炭化水素類 / エステル類 / 脂肪族アルデヒド類
モノテルペン炭化水素類が大半を占めます。
うっ滞除去、抗菌・抗ウイルス・抗炎症作用、コーチゾン様作用などがあります。
モノテルペン炭化水素類に含まれるd-リモネンという成分は
肝臓強壮作用や腎臓刺激作用など、消化器系への働きに優れています。
消化促進作用ということですね。
α、βともにピネンは、強壮作用があります。
そしてエステル類に含まれるアントラニル酸ジメチルという成分は、セロトニン様作用があります。
抗不安作用、交感神経鎮静作用、中枢神経調整作用など、そういったものです。
リラックス・鎮静・誘眠作用というものが含まれます。
香り成分の脂肪族アルデヒド類が含まれています。
このように、穏やかで優しく、使う人を選ばないマンダリンは
感染症対策はもちろん、胃腸を整えたりココロへのアプローチに用いられることが多いです。
不眠や興奮を鎮めたり、そういったものに用いられることが多いので
バスオイルのレシピとしての人気が高い精油です。
<参考文献>
川口三枝子 / すぐ使える アロマの化学 / BABジャパン / 2020年