今日の香りの1ページ【シナモン・カッシア】~Today’s Essence~
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1カ月1日1つの香り(精油)をご紹介。
今回は【シナモン・カッシア】です。
この記事は
stand.fm にて配信中の内容を文字におこしたものです。
音声でもぜひお楽しみください。
∗*∗*∗ シナモン・カッシア ∗*∗*∗
【シナモン・カッシア】の精油(エッセンシャルオイル)
クスノキ科 / 葉付き小枝 / 水蒸気蒸留法で抽出
〈主な産地〉ベトナム・中国
中国産のシナモン、チャイニーズシナモンは、カッシアとも呼ばれています。
世界最古のスパイスともいわれ、世界各地で香辛料や薬として用いられてきました。
日本でも正倉院に納められているほど古くから使われています。
〈香りの印象〉
甘くスパイシーでニッキの香りです。
風邪薬などで知られる葛根湯にも含まれていますので、想像がつくのではないかと思います。
桂皮や桂枝湯のような形で記載されていることもあると思います。
非常に強い香りです。また、好き嫌いが分かれる香りだと思いますので
使うシーンを考えてご利用ください。
〈主な成分〉
芳香族アルデヒド類 / ラクトン類
芳香族アルデヒド類が大半を占めます。
抗菌作用、抗ウイルスなどの抗感染作用、免疫刺激作用、神経強壮作用などがあります。
珍しいところでは、発酵抑制作用というのがあります。
芳香族アルデヒド類に含まれるケイ皮アルデヒドという成分には、強い抗菌作用があります。
加温作用(温める作用)、鎮痛作用、血液凝固阻止作用、月経促進作用というものもあります。
ラクトン類に含まれるクマリン類という成分には、血液流動促進作用があります。
総じて、血液を流していくということを得意としています。
このように、ココロもカラダも芯から温める、元気にするという精油です。
手足の冷えに使うなど冬のイメージがありますが、実は夏の冷房などによって内臓が冷える
といったことのケアにも使われます。
そして代謝を促すという意味では、むくみ解消やダイエットにも活躍する精油です。
皮膚刺激が非常に強いので、ごく少量で使用するようにしてください。
また、禁忌事項があるので、そこを注意してお使いください。
<参考文献>
川口三枝子 / すぐ使える アロマの化学 / BABジャパン / 2020年