今日の香りの1ページ【ブラックスプルース】~Today’s Essence~
1カ月1日1つの香り(精油)をご紹介。
今回は【ブラックスプルース】です。
この記事は
stand.fm にて配信中の内容を文字におこしたものです。
音声でもぜひお楽しみください。
∗*∗*∗ ブラックスプルース ∗*∗*∗
【ブラックスプルース】の精油(エッセンシャルオイル)
マツ科 / 針葉 / 水蒸気蒸留法で抽出
〈主な産地〉カナダ
常緑針葉樹のブラックスプルースは、マイナス65度という厳しい環境でも生き抜く
生命力の強い木です。
〈香りの印象〉
ツーンとした鋭さと強さのあるバルサム調の香りです。
〈主な成分〉
モノテルペン炭化水素類 / エステル類
モノテルペン炭化水素類が2/3くらいの割合を占めます。
うっ滞除去、抗菌・抗ウイルス・抗炎症作用などがあります。そしてコーチゾン様作用
こちらは、副腎皮質ホルモン様作用のことですが、副腎皮質ホルモンを補う要素です。
モノテルペン炭化水素類の中に含まれているα‐ピネンという成分は、強壮作用があります。
またδ‐3-カレンという成分は、鎮咳作用(咳を鎮める作用)があります。
エステル類も含まれています。
鎮痙攣作用、鎮静・鎮痛作用、神経バランス回復作用、血圧降下作用などがあります。
このエステル類に含まれている酢酸ボル二ルという成分には、不整脈調整作用があります。
このブラックスプルースには、バルサミック作用というものがあるのですが
こちらは、感情を落ち着かせて痛みを和らげるという作用です。
このように、ブラックスプルースは感染症対策の他に、弱った気持ちを引き上げる時や
元気になりたい時などによく用いられる精油です。
私の印象としては、働く女性(バリバリとお仕事をなさっている女性)に好まれる
そういった方がよく選ばれる精油、といった感じです。
きっとココロもカラダも疲労して炎症を起こしているのではないかなと思います。
副腎のお疲れを助けてあげる、副腎皮質ホルモンを補うような働きがやはり必要だということなんでしょうね。
<参考文献>
川口三枝子 / すぐ使える アロマの化学 / BABジャパン / 2020年