今日の香りの1ページ【ジュニパー】~Today’s Essence~
1カ月1日1つの香り(精油)をご紹介。
今回は【ジュニパー】です。
この記事は
stand.fm にて配信中の内容を文字におこしたものです。
音声でもぜひお楽しみください。
∗*∗*∗ ジュニパー ∗*∗*∗
【ジュニパー】の精油(エッセンシャルオイル)
ヒノキ科 / 実付き小枝 / 水蒸気蒸留法で抽出
〈主な産地〉フランス・スロベニア など
常緑針葉樹のジュニパー。青く丸い実は、約3年かけて黒く熟していきます。
ヨーロッパの古くからの風習では、儀式の時に香らせ浄化に用いられたとされています。
また、肉料理などの風味づけやハーブティーは、利尿作用に優れているといわれています。
〈香りの印象〉
"ジン"の香りづけとして用いられることも有名で、森を感じる
少し苦いような感じの香りです。私個人としては『男前の香り』と呼んでいます。
〈主な成分〉
モノテルペン炭化水素類 / セスキテルペン炭化水素類 / モノテルペンアルコール類
モノテルペン炭化水素類が2/3くらいを占めています。
モノテルペン炭化水素類はよく出てきますので、少しおさらいを。
うっ滞除去作用、こちらは滞っているものを流していく作用です。
そして、抗炎症・抗菌・抗ウイルス作用
コーチゾン様作用(副腎皮質ホルモン様作用といわれるもの)
⇒ストレスがかかった身体を修復しようとして、副腎からホルモンが分泌されます。
それが、過剰に出てしまうとカラダが疲れてしまうので
それを補うような形でお使いいただけます。
α‐ピネンという成分は、強壮作用があります。
腎臓を刺激して病後などの回復を助ける、利尿作用や結石防止作用ということにもなります。
モノテルペンアルコール類に含まれているテルピネン‐4-オールという成分は
自律神経を整えます。副交感神経強壮作用、免疫調整作用などです。
セスキテルペン炭化水素類に含まれているβ-カリオフィレンという成分は、強い鎮痛作用があります。
モノテルペン炭化水素類に含まれているp-サイメンも、同様の鎮痛作用があります。
これは、抗リウマチ作用につながります。
このように、停滞したココロとカラダの余分なものを流すとするジュニパーは
感情の浄化やむくみ、血行不良を改善するのに用いたり、筋肉痛や神経痛、関節などの痛みケアにも使われます。
ジュニパーは、心身ともにスッキリした状態をもたらしてくれます。
<参考文献>
川口三枝子 / すぐ使える アロマの化学 / BABジャパン / 2020年