今日の香りの1ページ【ローレル】~Today’s Essence~
1カ月1日1つの香り(精油)をご紹介。
今回は【ローレル】です。
この記事は
stand.fm にて配信中の内容を文字におこしたものです。
音声でもぜひお楽しみください。
∗*∗*∗ ローレル ∗*∗*∗
【ローレル】の精油(エッセンシャルオイル)
クスノキ科 / 葉 / 水蒸気蒸留法で抽出
〈主な産地〉モロッコ・フランス・スロベニア など
和名を"月桂樹"といい、一般的にローリエやベイリーフとも呼ばれています。
古代ギリシャ時代から、栄光と叡智、勝利の象徴として
優れた詩人や文化人に、そのローリエの葉付きの枝で編んだ冠が贈られたといわれています。
ローリエの葉は、よくお料理に使いますね。
カレーやポトフなど。
〈香りの印象〉
甘くてスパイシーなその香りは、安心感を与えてくれます。
スパイシーといっても刺激が強いわけではなく、どちらかというと
やわらかく優しい香りなので、どんなブレンドにも使いやすいため
"ブリッジ精油"といわれています。 ブリッジ=2つのモノを繋ぐ架け橋のような精油です。
〈主な成分〉
酸化物類 / モノテルペン炭化水素類 / エステル類
酸化物類が約半分を占めています。
抗カタル・抗ウイルス・抗菌作用などがあります。
それから、去痰作用(痰を切る作用)などもあります。
中でも、1.8シネオールという成分がほとんどを占めています。
免疫調整に優れているので、感染症や風邪を引きそうな時などによく用いられます。
次に多いのが、モノテルペン炭化水素類。
こちらは、抗菌・抗ウイルス、うっ滞除去、コーチゾン様(副腎皮質ホルモン様)作用などがあります。
中でも、p-サイメンという成分は、鎮痛作用があります。
そして、エステル類。
こちらは、鎮静作用・神経バランスの回復などに用いられます。
それから、血圧を下げる作用などがあります。
あとは、モノテルペンアルコール類やごく少量のフェノールメチルエーテル類などが含まれます。
このようにローレルは、メンタル面では気力や集中力をUPさせて
感染症対策にも用いられ、また痛みや傷跡の緩和も得意とします。
なかなかの万能精油なので、1本お持ちいただくと本当に重宝します。
私も、迷ったときはローレルみたいなところがあります。
注意点としては、アレルギー体質の方はパッチテストを行ってから使うようにしてください。
それでも、とても強い精油ということではないので
気軽にチョイスして使っていただけたらなと思います。
<参考文献>
川口三枝子 / すぐ使える アロマの化学 / BABジャパン / 2020年