今日の香りの1ページ【ローズ】~Today’s Essence~
1カ月1日1つの香り(精油)をご紹介。
今回は【ローズ】です。
この記事は
stand.fm にて配信中の内容を文字におこしたものです。
音声でもぜひお楽しみください。
∗*∗*∗ ローズ ∗*∗*∗
【ローズ】の精油(エッセンシャルオイル)
バラ科 / 花 / 水蒸気蒸留法で抽出
〈主な産地〉ブルガリア・トルコ・イラン・モロッコ など
ローズオットー:約13度以下になると固まるという性質があります。
なので、冬は置いておくと固まってしまう。天然の証。
バラは種類がとても多いんですが、よく知られている"ダマスクローズ"は
香りがとても強く、精油を採出する代表的な品種の1つです。
〈主な成分〉
モノテルペンアルコール類 / 炭化水素類
全体の約2/3くらいを占めているのが、モノテルペンアルコール類というものです。
こちらは、抗菌・抗真菌・抗ウイルス・抗寄生虫などの幅広い抗感染に用いられます。
あとは、免疫調整作用もあります。
モノテルペンアルコール類に含まれている、ゲラニオールという成分は
皮膚強壮、収斂(ひきしめ)、皮膚弾力回復の作用があります。
女性に嬉しい、お肌に嬉しい、そういった作用です。
このゲラニオールには、子宮収縮作用があります。
女性ホルモンのバランスに働きかけるので
婦人科系の不調(生理不順や産後うつなど)気分的なものにも良い働きをします。
ただし、この子宮収縮作用があるので、妊娠初期の方は避けるようにとなっています。
こういった成分を実感できるのは、やはりお肌に直接塗る(皮膚塗布)
皮膚からの吸収によってより実感できるので
ホホバオイルなどに希釈して、トリートメントなどに使うととても良いです。
私は、ローズ精油を使った美肌エッセンスを作って使っています。
〈香りの印象〉
甘く華やかなその香りは、嗅ぐだけでココロがホッとして、とても癒されます。
バラの香りなので、優雅でゆったりとした気持ちになり
落ち込んでいる時や、ココロが疲れている時、不安定な時
そういった時に、精神的な安らぎをもたらしてくれる香りです。
少量でも本当によく香るので、使う時は量に注意してください。
このように、ローズは女性にとってはココロとカラダ、両方に
とっても嬉しい香りのひとつです。
<参考文献>
川口三枝子 / すぐ使える アロマの化学 / BABジャパン / 2020年